何故というところに隆起変ならクラミジア検査

若い女性に多いのですが、出血、下痢、粘血便などが起こり、たまたま受けた大腸内視鏡検査のときに突然、直腸にイクラ状の隆起変が見つかることがあります。この場合は、直腸の粘膜を採取して、クラミジア抗原を調べてみると、感染している場合はクラミジア検査にひっかかります。また、全く症状がない場合や血便がでて「潰瘍性大腸炎」などの腸の病気が疑われる場合の検査で見つかることが多いです。
「何故こんなところに?」と思われる感染経路ですが、一つは、クラミジア感染者との肛門への性交、または、すでに重度で体内に感染してしまった患者が子宮を通って、頸管、腟、尿道からリンパ行性に直腸に達した場合、そして、感染者との通常の性行為で、分泌物が、肛門まで流れ、それが直腸に感染した場合が考えられます。この最後のケースがとても多いため女性に多いのです。
治療方法としては、抗生物質の内服で治療を行いますが、パートナーも感染している可能性が高いので一緒に受診することが大切です。本人を治療しても、パートナーが感染したままだと、治癒しても再びパートナーから感染してしまうからです。特に、夫婦やパートナーが同じような腸の軽い体調不良を起こしている場合は、内科的な病気だけでなく、クラミジア感染を疑うことが大切です。その場合は二人ともクラミジア検査が必要です。クラミジアというと、今では、性器への感染が有名ですが、昔の衛生事情が悪かった日本では、目の感染症として有名でした。また、衛生事情がよくなった現在でも、性器やその近くの肛門、そして直腸だけでなく、オーラルセックスから喉への感染も増えています。つまりクラミジアは湿ったところに感染しやすいのです。